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その他2023.05.01

未経験者採用対談

  • 市川光大さん
  • 酒井拓哉さん
MC
今日はあいわ税理士法人に未経験者として採用されたお二人にお話しを伺います。早速ですが、お二人はどんな学生でしたか?税理士を志した経緯についても教えてください。
酒井
私は横須賀生まれの横須賀育ちです。中高時代は陸上部で走高跳をやっていました。身長は179㎝ですが、195㎝のジャンプが最高記録です。神奈川大学へ進学した私は、在学中に何か資格を取りたいと思い、大学1年生から日商簿記の学習を開始しました。簿記を学習していくうちに「税理士になりたい」という気持ちが高まり、2年生で理学部から経済学部へ転入。大学3年生からTAC横浜校の税理士講座に通い始めました。
市川
私は小学生の時から大の釣り好きで、将来は釣り堀の経営者になりたいと思っていました。大学生になった頃には、関東圏の釣り堀をコンプリート。周遊中に「どうしたら釣り堀の経営者になれますか?」と直接経営者にヒヤリングをした際に「税理士になって独立したら自由に釣り堀が経営できるのでは?」という意外なヒントをいただきます(笑)。その言葉がきっかけになり、大学3年生から資格の大原の税理士講座に通い始めました。税理士となった今でも月に3回は釣りに行きますし、釣り堀経営の夢は諦めていませんよ。
MC
大学生から新卒で税理士業界を志した場合、税理士試験との兼ね合いもあって、就職活動や入社のタイミングが難しくなりますよね。お二人があいわ税理士法人へ入社した経緯やタイミングについて教えてください。
酒井
一般企業の就職活動ですと、大学3年生の後半からゆるやかにスタートして、4年生の夏頃には内定が出そろってくる感じですよね。税理士業界の場合、TACや大原といった大手資格学校の就職説明会が8月の税理士試験直後と、12月の合格発表後に開催されます。大学生や専門学校生の大多数は当該イベントで就職先を見つけているような気がします。
市川
そうですね。私もリクルーターとして数年間、TACの就職説明会や大原の就職面談会に「採用する側」として参加してきましたが、学生から税理士業界へ入る人はだいたいこのイベントに参加しているような気がしますね。
酒井
税理士受験生でも、一般企業の就職活動をする人もいますが、私の場合は100%税理士になることを決めていましたので、一般的な就活はしませんでした。簿記論・財務諸表論の2科目合格した翌年の夏にTACの就職説明会へ参加。そこで、あいわ税理士法人を知り、大学4年生の11月にアルバイトとして入社しました。入社した翌月に法人税法に合格したので、3科目合格となります。
MC
酒井さんは、大学を卒業する前にアルバイトとして入社したのですね。アルバイトから正社員になったのはいつですか?
酒井
大学を卒業した夏に4科目目の相続税法の受験を控えていましたので、本試験が終わるまではアルバイトとして勤務しました。ですので、あいわ税理士法人の正社員になったのは大学を卒業してから半年後です。おかげさまで相続税法にも一発合格することができました。
令和5年は消費税法を受験する予定ですが、先輩方の協力もあり正社員として働きながらも効率的に勉強時間を確保できていると思います。
市川
24歳で4科目から5科目を見据えている酒井さんは本当に優秀ですね。私は最初の受験で財務諸表論に合格したのですが、翌年からの6年間は大原で財務諸表論の講師をしていました。講師業が想像以上に忙しく、最初の2年間は税理士試験を受験することすらできませんでした。講師3年目から、簿記論・消費税法・国税徴収法に合格し、法人税法は講師6年目から勉強を開始しました。29歳になっていたので「そろそろ実務へ」と意識して就職先を探しました。

あいわ税理士法人を選んだ理由は、少数精鋭組織で上場企業を担当できること。加えて代表の杉山に魅力を感じたからです。法人税法にはあいわ3年目に合格し、官報合格者となりました。

MC
市川さんはあいわ入社後に見事官報合格。酒井さんも、いよいよ官報合格が近づいてきましたね。
酒井
入社1年目の現在、毎月の残業時間は平均10時間程度で、仕事と勉強をしっかりと両立できています。いずれにせよ、税理士業界に入ってみて感じたことは「座学と実務は違う!」ということです。税理士試験では「問題」は「所与」のものですが、実務の世界では自分から問題、つまりはお客様の「課題」を「発見」しなければいけません。これは大きな違いです。
MC
入社1年目を振り返っていかがですか?また、どのような仕事に携わってきましたか?
酒井
入社後の3か月はみっちり研修を受けました。その後、最初は届出書の作成など、難易度の低い作業からスタートしつつ、まずは「1年間の業務の流れを理解する」ということを念頭に置き、とにかく覚えることに専念しました。1年目は税務調整項目の少ない申告作業を中心に振り分けていただき、それらとは別に「先輩社員との複数名体制」で上場会社の仕事にも携わることができました。

いずれにしても、まだまだ分からない事ばかりです。上席の先輩に質問する毎日です。特に上場企業案件は提出期限がタイトになってくるので、正確な知識を吸収しながらも作業のスピードも身につけていきたいです。

MC
市川さんは今年入社8年目を迎えますが、昨年マネージャーに就任されました。未経験者からスタートし、管理職にいたるまでのキャリアアップについて簡単に教えていただけますか?
市川
振り返ると2年毎に役職が上がった8年間でした。具体的には、スタッフ(入社時)→シニアスタッフ(3年目)→アシスタントマネージャー(5年目)→マネージャー(7年目)です。

スタッフ時代は言われたことを淡々とやるだけの毎日でした。当時はまだまだ仕事の全体像が見えていなかったと思います。私の入社した当時は業界未経験者が少数派でした。29歳で税理士業界に入ったとこともあり、とにかく積極的に仕事を経験して早く成長することを意識していました。

シニアスタッフになった頃には、既存業務に加えて、事業承継・相続・組織再編・M&A・IPOなどのスポット案件に自ら手を挙げて参加しました。とにかく「経験したことがない業務」に携わることで、税理士としての強みを形成したかったからです。特異な案件としては、インフラ業界の新規事業コンサルティングにも携わりました。

官報合格と同時にアシスタントマネージャーに昇格すると、報酬が業績連動になったため、収入面では非常に恵まれたと思います。現在はマネージャーとなり6名~7名のスタッフ・シニアスタッフを束ねる立場になりました。あいわが私を育ててくれたように、私も微力ながら後輩育成の一助となれればと思っています。

MC
あいわ税理士法人では、税務コンサルティング業務に加えて執筆やセミナー講師で活躍する方もいるようですが。
市川
あいわ税理士法人では、執筆の経験を積むことも可能です。私自身、入社1年目から執筆にも携わってきました。著者として私の名前が入った文献も5冊出版されています。現在では『税務通信』に「消費税初心者のためのインボイス教室」という連載記事を出稿しています。執筆者として名前が世の中に出ることは専門家としての喜びでもありますし、大原講師時代の受講生から「記事を読みました」と連絡がくると心から嬉しく感じます。

セミナー講師にも積極的に携わってきました。上場企業の経理担当者を対象とした法人税に関するセミナーもあれば、税務研究会主催のWEBセミナーでは消費税や相続税を担当してきました。「クライアントに分かりやすく説明すること」は税理士にとって重要です。セミナー講師業を通じてプレゼンテーション能力を高められることは、まさに一挙両得です。

MC
今日は大学時代に税理士業界へ飛び込んだ入社2年目の酒井さん、財務諸表論の講師を経て29歳であいわ税理士法人へ入社してマネージャーとして活躍している市川さん、のお二人にお話しを伺いました。最後に、それぞれの立場から、これから初めて税理士業界で働こうとしている受験生に対してメッセージをお願いします。
酒井
あいわ税理士法人の特徴は、とにかく職員の有資格者割合が高いことです。税理士ばかりの環境だからこそ、税理士試験の受験に対する様々なサポートを享受できます。目標になる先輩税理士に囲まれながら働ける環境に感謝しています。最初の職場は本当に大切だと思います。未経験者の方でも安心して成長できる税理士法人ですよ。
市川
あいわ税理士法人の魅力は、とにかく「人」です。各分野のスペシャリストもいれば、人間力に秀でたマネジメントやゼネラリストもいる。家族や趣味の時間を大切にする人が多いのでギスギスしていないです。コロナ禍が明けた現在でも、在宅勤務を選択することができますし、フルリモートで頑張っている社員もいます。あとは、やはり組織はトップの人柄が重要ではないでしょうか。あいわの「人」を是非とも感じてもらいたいです。TACの就職説明会、大原の就職面談会のみならず、随時法人見学会などを開催していますので、遠慮なくあいわ税理士法人を覗きにきてもらいたいです。
MC
本日はありがとうございました。

プロフィール:
市川 光大(いちかわ みつひろ)
酒井 拓哉(さかい たくや)