【2022年版】財務諸表論勉強法まとめ
合格体験記の中から財務諸表論の勉強法のみ抜粋してみました。
計算は簿記論との同時受験により、効率よく学習することができます。
理論は丸暗記より、まず内容の理解をすることがポイントとなります。
myルールを決めて見直しもスムーズに!
【計算】
簿記も財務諸表論も計算はトレーニングで基礎を反復し、総合問題はメモの書き方や記載場所をできるだけ固定することでミスやタイムロスを減らすことを意識して取り組みました。仕訳が一行で済むものや金額だけでいいものは問題に直接書き込む、T勘定の転記する科目・転記する位置を決めておくなど、自分なりのルールを定めたことで何がどこにどう記載してあるのか迷うことがなくなり、解き終えた後の見返しもスムーズに行うことができました。
【理論】
受験初年度だったこともあり、理論に苦戦しました。財務諸表論はよく「内容の理解」を求められますが、論点が作られた背景や流れを確認することを意識して解説を読むことで理解が進んだと思います。4月ごろまでは各答練の範囲のみ覚え、ゴールデンウィーク後から詰め込みを行いましたが、積み重ねがものをいうのでもっと早くから取り組むことをお勧めします。
簿記論と財務諸表は同時受験するべき!
財務諸表論は、計算は決算書作成の一連の流れが問題の中心で、簿記論に比べて予想外の問題は少ないように思います。また、財務諸表論の知識を固めるなかで、簿記論の知識も増えてくるといった側面もあるため、簿記論と財務諸表論は、絶対に同時受験すべきと思います。また、財務諸表論の理論はほとんど暗記していませんが、税法と違って丸暗記は不要といわれていましたし、実際そのとおりでなんとなく書いて受かってしまいました。
理論より計算を重視する!
計算を重視しました。専門学校の講師の方から「理論は試験の直前に覚えられるし、何が出るかわからないため、計算を重視することが財務諸表論の合格の秘訣」と教わったため、そのとおりに計算重視で勉強しました。本試験では案の定、理論で難しい問題が出たため、計算重視の勉強方法で正解でした。
理論は暗記+理解!
多くの受験生がそうであるように、私は簿記論と同時に勉強しました。財務諸表論の計算は簿記論の範囲と重なっている所もあるため、相乗効果が期待できます。とはいえ、この2科目を同時に勉強するにはそれなりに時間に余裕がないと難しいかもしれません。
理論は税理士試験で初めての理論ということもあり、最初は何を書けばいいのかさっぱりでした。ミニテストや実力テストでは予告もしてくれますが、それでも応用問題・事例問題は難しいです。覚えることはもちろん大切ですが、それに加えて「どうしてそういう決まりになっているのか」を理解することが必要でしょう。会計基準や適用指針には、後半に「背景」が記載されています。以前から指摘されていた問題点への対応、諸外国の制度との比較、複数の方法から1つを選んだ理由など、理解の助けになることも多いので、機会があれば目を通してみてください。
理論はストーリーを理解し、キーワードを暗記する!
如何に理論を幅広く理解し暗記できるかが肝心だと思います。
計算は簿記論と同時期に学習していたので、被っている項目は簿記論で賄え、あとは財務諸表論特有の項目を学習すればいいだけだったので、費やす時間を短縮することができました。できることなら簿記論と財務諸表論は同時受験が良いと思います。
理論は税法と異なり、考え方なので範囲が広く、また、あまり計算とリンクしません。一方で、考え方なので、『過去こうだったが現在はこうである』というようなストーリーがあります。その流れを理解することで暗記しやすくもなりました。
また、暗記と言っても全てを忠実に憶えるわけではなく、ある程度のキーワードの暗記と内容を理解することで、あとは自分で文章を作ることで十分対処できました。
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計算ミスの原因を把握する!
簿記論同様、計算問題は練習あるのみだと思います。総合問題を中心に繰り返し解きました。間違えた箇所は計算プロセス、計算用紙の書き方など原因がどこにあるのか考え、同じミスをしないように見直しをしました。
理論の本格的な暗記は5月の連休頃からスタートしましたが、テキストをよく読み理解した上で一度全て書き起こしたところ、大枠を暗記することができたので、その後の暗記はスムーズでした。ストーリー性を考えると覚えやすいように思います。
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